★★ 注 意 事 項 ★★ |
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セルフジャッジのやり方 アンパイア(審判)のつかない(セルフジャッジの)試合形式で行われるトーナメントについて(財)日本テニス協会の規則で選手の義務が次のように決められています。 1.試合の前に @「ネットの高さは正しいか」、「シングルス・スティックが立っているか」等、コートが試合に適しているかどうかをチェックする。 Aウォームアップの前に、トスをする。 2.判定とコール @ネットより自分側に関する判定は、すべて自分の責任である。 (注1)自分で判定できなかったときは、そのボールはグッドである。ただし、相手にその判定に関してアドバイスを受けてもよいが、相手のそのアドバイスは最終となる。決して観客の助けを借りてはならない。 (注2)コートのサーフェスが何であろうと、この規則では、ボールマーク調査は行えない。 A判定とコール(「アウト」、「フォールト」等)は、瞬間的に、又、大きな声と明確なハンドシグナルで行わなければならない。 (注1)シングルスの時は、一旦「アウト(又はフォールト)」とコールし、それを「グッド」と訂正した場合、そのプレーヤーは失点する。 ダブルスの時の判定とコールは、ペアのいずれか一方が行えば、それが最終となる。ただし、ペアの一方が「アウト(又はフォールト)」とコールしたが、そのパートナー が「グッド」とした場合、そのペアは失点 する。ただし、一方が「フォールト」とコールしたが、パートナーが「レット」とした場合は「レット」となる (注2)「明確なハンドシグナル」とは、片方の手をアウト(またはフォールト)した方へ指し示すものとする。 (注3)相手選手の言動やコール等に疑問、あるいは不服があるときは、レフェリーに申しでる。 3.スコアのアナウンス(サーバーの義務) @新しいポイント、新しいゲーム、新しいセットの始まる前には、サーバーは、必ず、レシーバーに聞こえるように大きな声で、スコアをアナウンスしなければならない。 (注1)レシーバーは、サーバーのスコアアナウンスに対して、同意を示すために、声(「OK」、「はい」等)またはジェスチュア(「大きくうなずく」、「手をあげる」等)によって、合図をサーバーに対して送らねばならない。 (注2)スコアアナウンスの例を以下に示す。 @新しいゲームの始まる前に、サーバーは必ずそれまでのゲームスコアをアナウンスする。 [例]「4−3(フォー・スリー)、A」(Aが4−3でリードしていることを示す。) Aポイントのスコアアナウンスは、アンパイアと同じでよい。ただし、次のポイントが始まる直前にコールすること。 [例]「15−0(フィフティーン・ラブ)」 Bタイブレークのときも、アンパイアのアナウンスと同じでよい。 [例]「3−0(スリー・ゼロ)、A」 C新しいセットに入ったときは次のようにする。 [例]「1stセット、A、7−5、2ndセット、B、6−3,Now,the final set」 4.スコアがわからなくなったとき @ポイントスコアがわからなくなったときは、双方のプレーヤーが合意できるスコアまでさかのぼり、そのスコアに、合意できたそのスコア以降、スコアがわからなくなったポイントまでの間で、双方が合意できるそれぞれが取ったポイントを足したスコアから再開する。 再開するときサーブするコート(右コートか左コートか)は、再開時のポイントスコアに準ずる。 [例] あるゲーム第6ポイントが終わったところで、ゲームかデュースかでもめたとする。 この時点では、少なくとも第6ポイントをどちらが取ったかははっきりしているはずである(例えば、ここではサーバーAが取ったとしておく)。A,B協議した結果、15オールであったことは確認できたが、その後が不明であったとすると、この15オールを有効とし、これに第6ポイントを取ったAに1ポイント加えた30-15からゲームを再開するのである。 Aゲームスコアがわからなくなったときも、前項に準じて処理する。 合意したスコアによっては、ゲームを再開するまえに、エンド交代直後であっても元のエンドへ戻るか、ただちにエンドを交代しなければならない。 再開したゲームのサーバーは、再開ゲーム1つまえのゲームのレシーバーである。 これらにより、場合によっては、3ゲーム以上連続して同じエンドで続けてプレーしたり、再開ゲーム以前まで保たれていたサービスの順序が狂うなどのことが起こるが、これはやむを得ないものとする。 ダブルスについては、サーブする順番のペアの、再開ゲーム以前のゲームで最後にサーブしたプレーヤーのパートナーがサーバーとなる。 5.サービスのレット レシーバー(ダブルスの場合、そのパートナーも含む)のみがレットをコールでき、サーバーにはその権利はない。 誤ってサーバー(ダブルスの場合、いずれかのプレーヤー)がサービスのレットをコールしたときは、そのコールにかかわらずプレーが続きポイントが終了した場合、そのポイントは成立する。そのコールによってプレーが停止された場合は、サーバーの失点となる。レシーバーがそのコールに同意した場合は、サービスのレットとなる。 6.フットフォールト レシーバーから見て、どう見てもサーバーがフットフォールトを犯していると判断したときは、速やかにレフェリー(またはコートレフェリー)を呼び、事情を説明して、善処してもらうことができる。 7.コートを離れたいとき @様々な理由により、試合中、一時コートを離れたくなったときは、まず、相手にその理由を明確に説明し、その同意を得なければならない。 (注)様々な理由とは、トイレット・ブレーク、飲み物の補給、着衣の突然の不良化等々、その選手の不可抗力による状況のことをいう。 A相手が同意しない場合は、レフェリー(またはコートレフェリー)を呼ぶことができる。 8.妨害 第1サービスがフォールトし、第2サービスを行うまでに、他コートからボールが進入して来るなど、何らかの妨害が起こった場合は、サーバーがレディポジションを取った以降にこの妨害が起こったときは第1サービスが与えられ、それ以外のときは第2サービスを行わねばならない。 9.持ち物を落とす インプレー中、プレーヤーがラケット以外の着衣・持ち物を相手コート以外の地面に落とした場合は、それが1回目のときは、いずれのプレーヤーもレット(ポイントの)をコールできるが、コール直後の処理については、[規則21]「相手への妨害」に関する「JTA説明(2)項」を適用する。 そして、試合を再開する前に、ロービングアンパイアを呼び、事態を報告するとともに、その落とし主は、次に何かを落とすと、落とす度に失点になることを確認して、試合を続行する。 ポイントが終了したあと、ラケットを除く着衣持物を地面に落としたことに気づいた場合は、そのポイントは成立し、着衣持物を落としたことにはしない。 10.レフェリーを呼ぶとき 規則の法的解釈、選手同志で解決できないような紛争発生の場合、いずれかの選手もレフェリー(またはコートレフェリー)を呼ぶことができる。 ただし、レフェリーを呼びたい選手は、次の手続きをとらねばならない。 (a) 相手方にレフェリ−を呼ぶ旨通告する。 (b) そのあと、コート外の第三者に、レフェリーにコートへ来てもらうように依頼し、当人はコートに残る。 (c) 依頼すべき第三者が不在の場合は、相手方への通告後、コートを離れてもよいが、その行動は迅速に行わなければならない。 11.試合が終了したら 勝者は直ちにスコアを大会本部に報告し、あわせて、使用済みボールを返却しなければならない。 12.罰則 本規則に違反したものは、警告を受けた後、ポイントを失ったり、場合によっては、失点になることがある。 平成14年3月 |